МОЛОДЕЦ!! 03−04 欧州選レポ
タイトルはロシア語で、「マラヂェッツ」と読みます。「ヂ」にアクセントを置いて発音してみよう♪
直訳すると「勇者よ」だけど、「あっぱれ、上出来」の意味も有。NHK『ロシア語講座』で、アンナ=ヤンコーヴァ先生が「かんぺき〜! マラヂェッツ!」と連発する。「たいへんよくできました◎」ってとこか。で・・あらためて、もう一度。
マラヂェッツ!! ジュベールくん!!!
結果は知ってたけど、それでもドキドキの逆転優勝。フランス勢の欧州選優勝は40年ぶりとか。顔だちも、体つきも、ぐっとひきしまり、おちついてきた。ほんの去年は、まだ桃の実のようなういういしい頬の線だったのに。
わずか2年前、赤い半ソデ衣装着て、腕くんで「えっへん!」なんてやってた、あの子が・・。
恥ずかしそうに表彰台の3番めに立ち、あこがれこめた横眼でヤグをちらっと見上げてた、あの子が・・。
03スケ・アメで、ヤグ棄権のアナウンス聞いて、なんとも痛々しい顔でふりかえり(私はいまだにこの子は、このときの顔がいちばん好きである)、ふくざつな笑顔で表彰台のいちばん高いとこに立ってた、あの子が・・。
ジャンプ着地成功のあとガッツ・ポーズを振りの一部にしちゃうしぐさは、ヤグそのまま。両手を広げてジャンプの助走に入るすがたなんか、たしかに十代のころのヤグそっくり。
まだまだ、本人の個性より、モロゾフさんの振付の印象のほうが強く、大きすぎる学生服着た新入生みたいだった(笑)去年と比べると、ずいぶん安定してきた。
とくにSP「TIME」は、いいプログラムに育ってきた。滑りこんだ余裕で、楽しげに滑ってるから、見てて心地いい。
しかし・・相変わらず、きまじめすぎて面白味のないEX、なんとかならんか。ここだけは2年前のEXの“黒いガッチャマン”(^o^)゙ から、ぜんぜん進歩がないような・・。
もうJrじゃないんだからさ、せっかくのEX、ここでしか見せられない演出で見せないと、損だと思うんだが。こういうとこを“EXの帝王”ヤグに似ればよかったのに!
「ずいぶん大口たたく子だな」「ナマイキな小僧だなあ」と思ったことも、正直、あった。
でも今回の欧州選優勝で、有言実行の子だ、と見直した。ナマイキぐらいでないと、とくに男子は、大成しないわな。誰かさんが、かつてそうであったように。
こりゃあ、化けかかってるよ。いまから鍛えあげてけば、まにあうよ、トリノ五輪。ヤグ・コーチ(非常勤講師か?・・笑)、腕によりかけてほしいもんです。
どうせプル子ちゃんの1人別次元、ド鉄板レースじゃ、つまんね〜と思ってたけど、面白くなってきたぜよ(^m^)゛
で、光あるところ、影がさす。プル子ちゃん・・ほんとに調子わるそうでしたね・・。
SPですでに、絶好調のときのプル子ちゃんを思ったら、こりゃアカン、ってひと目で判る出来だったもん。なのに芸術点で6.0満点って、“過去の実績の貯金”ミエミエ、こりゃかえって侮辱ってもんではないか、と思った。
守りに入ってんな、とも思ったし。SPもFPも、おんなじような黒地に金の衣装、ああまたこのへんでビールマン・スピンか、展開が読めるよ。去年の『アダージョ』『サンクト』と、どこがちがう? まだ、守りに入る齢かっつーの!
正直、ジュベールくんが逆転優勝せず、この程度でプル子ちゃんが楽勝しちゃったら、あたしゃ男子シングルそのものに、愛想を尽かしかねなかった。ぐんぐん追い上げてきた新ライバル、ジュベールくんにFPで逆転されて、よかったと思う。男子フィギュアスケート界のためにも、プル子ちゃん本人のためにも。
FPは・・目をおおいたくなった。さいしょのコンボ成功のあと、アクセルが1回転になり、そのうえコケるなんて! コンボで持ち直すも、そのあと、またしても失敗。「もういいよ!」ってTVに向かって叫んだもん。
でもねえ、EXには正直、まいった。本選ではずっと、見てて「なにかが足りない・・」と思ってたけど、「それは、ぼくにもちゃんと判ってんだよ・・」って、答えてくれたような。
ことばに出来ない思いをこめた“後進ニー・スライド”。せつないほど切れ味のいいステップ。
アンコール前、フェンス際で水飲みながら、ちらりと見せた、おどろくほどきびしい顔。この子、こういう顔してるときのほうがぜったい魅力的だと、あたしは思う。
氷上で弾くヴァイオリンの生演奏に合わせて滑る、って演出もよかった。曲がまたいい。リムスキー=コルサコフ『シェーラザード』、ベートーベン『運命』・・うまいなあ、すごいなあと圧倒されたことはこれまで何度もあったが、あたしは初めて、プル子ちゃんの演技に、泣かされた。
イリューシャ・クリムキン・・あれれ、みょうに妖しい色っぽさが出てきてません?
SPは03年に亡くなった、Jr時代からの恩師が生前さいごに選んでくれたという『白鳥の湖』。
黒の透ける衣装がセクスィ〜で、ドキッとした。小柄なわりに胸板、厚いんだもん。鍛えた大胸筋がいいかんじ♪ それはともかく、いいプログラム。あと1年ぐらい、滑りこむの見てみたい。
FPは最終滑走、しかも直前のプル子が失速したため、欲が出たらしい。欲が出るとこの人、かれ独特の“背中の羽根”が見えなくなる。軽快さがなくなる。でもって一度コケると、精神的にあと引くらしく、切れ味がガクンとおちる。
まあ、アキレス腱をいためてたせいもあるようだが・・どうりで、得意の必殺技“のけぞりイーグル”がグラグラしてたし、時間も短いと思った。それでも3位は立派。ロシアは2つも代表ワクが空いたんだから、がんばってほしい。
ДАВАЙ! ИЛЮША!(※ダヴァイ!=いいぞ、やったれ) イリューシャ!
EX衣装が、SPとはまたちがう意味でセクスィ〜。黒のヒカリモノのおずぼんを、スラヴ系ならではのドギツすぎない色っぽさで着こなし。でもって上も黒シャツ、胸元に十字架。なんやら背中に、いつもの“透きとおった蜻蛉(トンボ)の羽根”ではなく、“小悪魔の蝙蝠(コウモリ)の翼”が見えてしまったわん(^.^*)
ドーチャ・グリャツェフ・・はじめて、滑ってるすがたを動く映像で見た。
ヤグ兄ちゃんの『トスカ』のおさがり着てたころに比べると、ぐっと大人っぽくなっちゃって〜。うむ、どっちかつーとクーリックに似てる。動きの柔らかさと、ジャンプのなめらかさがね。
ステップはあきらかに、ヤグ兄ちゃんをイシキしてる。解説の杉田さんの「このステップ見てると、誰かさん思い出しません?」って言い方に愛情こもってて、うれしかった。
王子様の風格あるきらめきはまだないけど、雲間からときどき、薄陽の射すような光はかんじた。ドーナツ・スピンは安定感あって美しい。基礎はできてそう。この子の個性がこれから、どのくらい出てくるか・・。
衣装はタラママ=チームならではの、文句なしの素晴らしさ。いろんな色いっぱい使って、この齢でしか似合わないもの着せてやってる、と思った。
でもプログラム自体はどうだろう? FPの、とくにストレートライン・ステップに入る前の音楽のつなぎかたの不自然さが、気になって仕方なかった。
うん、でも、ドーチャくんが、イーヴ=ライサシェクとガチンコ勝負して、優勝したっていう世界Jrが、楽しみになってきた。3/25にCS放送ある。ぜったい見る♪
ステフ・ランビエール・・よっ、待ってました! スイスのスピン名人。
久々に見たが、様子のいいお兄さんになったでないの。王子様っぽい衣装が、よく似合う。衣装・音楽は、いつもながらいいセンス。とくにFP『チゴイネル・ワイゼン』はアレンジも素敵。なのにこの子、アクセル着地で必ずコケる。クワド跳べるようになったのはえらいが。
スピンに入ると別人のようにイキイキする。まだ、得意のスピンと、そのほかの部分の差がありすぎ。これでジャンプの安定感が出てきたら、鬼に金棒、たちまち化けそうなのに。6位か・・「もうすこしがんばりましょう△」
客席を引っぱりこむ、のびのびした魅力は、めったにない財産。本人の性格のよさと、いいスタッフにめぐまれて大事にされてるのは、見ててよく判るんで、伸び悩んでほしくないな〜。
この子も、たった2年前は、4回転どころかトリプル・アクセルも跳べなかったのよ。伸びざかりってのは、まぶしいかぎり。
たしかにえんえん4時間見るのはハード。とはいえ、やっぱりフィギュアスケートって好き、欧州選はいちばん観客が楽しげで面白い、と再認識させてくれる大会ではあった。本田くん、バトルくん、ティモ・ゲイブル、S・ジャネットまで欠席だから、見るのどうしようか迷ったけど、見てよかった♪ しかし来年は、もうちょっと顔ぶれがそろってほしいもんです。あんまり、知った顔がいっぺんにいなくなっちゃうと、さびしいからね・・。
04.2/28記
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