エキシビジョンって・・。 03−04 Jr男子レポ
うーん。いがいと波乱なかったな、03−04世界Jrの男子。ガチンコ勝負、期待してたのに。
一番びっくりしたのは、ドブリンくん(ロシア)が、いきなり少年ぽくキュートになってたこと。去年は、少年というより、お子ちゃまだったのに。
前季のSP、黒コスチュームに白手袋といい、振付といい、プル子ちゃんそっくりで、あまり好感がもてなかった。でも、あごにベタッとサロンパス貼って、ジーンズすがたで滑ったEXが可愛かったので、おぼえてた。
いや〜ぁ、なんともみずみずしい美形に育ちつつあります。香りのいい白い花の、つぼみのよう。この齢ごろの子は年ごとに見ちがえるようで、ドキドキしますなあ(^m^*)゛ 要チェック♪
演技そのものも、まだキメ技こそつかんでなさそうだけど、基礎をこなしつつ「めざせ、脱・プル子路線」の気配はかんじたので、熱く見守ってしまうぞ。
ダヴァーイ! やったれ!
いちばん期待してた、イーヴ=ライサチェク(米)。
(※去年は「ライサシェク」だったのに・・。ドーチャくんも「グリャツェフ」だったのが、今季「グリアゼフ」になってるし。この、一シーズンごとに名前の読みかた変えるの、なんとかして・・☆)
前々季も、前季も銀。今年こそ! の気負いは判るけど、そんな気持ばかり先行して、体がついてってなくて動きバラバラ。
♪キモチだ〜け 先ばしって カラまわり〜♪
って唄があったが(たしか『名探偵コナン』のED曲)、まさしくそんな感じ。
SPは前季とおなじ、トレアドール(闘牛士)衣装。素敵なプログラムなのに、優勝を意識するあまり、腕がちぢんでるのが、見てて判っちゃった。前シーズンでひとめ惚れした、ムチのように振りまわしてた、かれ特有の長い腕が・・。
そのバラバラかげんをFPまで引きずっちゃって、最大の持ち味、流れるような動きもギクシャク。長身で手脚が長いと、うまくいくと見映えするぶん、反面、生彩のなさも目立っちゃうのね。
けっきょく新鋭・ドーチャくんに、サクッと優勝うばわれて。銀メダル3連チャンで、Jr卒業。
「今季こそ」って本人も、見てるほうも思ってたから、つらかった。
・・でも、そのぶん、EX(=エキシビジョン)は本当に、想いがこもってた。
去年とおなじ、ボチェッリ&ブライトマンの曲『コン・テ・パルティーロ』で滑ってたけど、とてもていねいで、静かなハイドロの深み。ハイドロだけで泣かされたのって、はじめてだった。
今シーズンの欧州選のプル子ちゃんの、もどかしげなEXに一脈つうじる。あの時も私は泣かされたが、それは氷上で演奏される生ヴァイオリンに合わせての演技っていう、演出のよさだけのせいじゃ、なかった。
(・・残念ながら、本番ではほんとうの力を出しきれないまま、勝負はもう、ついてしまいました。でも、ぼくのいまの実力は、これなんです。出しおしみしません。どうか見ておいてください。次回お目にかかるときはきっと、最高のぼくをお見せしますから)
EXってのは、そういう無念の思いのたけと、未来への覚悟をぶつける場でもあるんだなあと、今季、私はプル子ちゃんと、イーヴに教わった気がした。
うん。去年の天晴れ笑顔もよかったけど、今季ますますイーヴがヒイキになったよ、あたしゃ。JrのEXは、まだ見せる力があまりなくて、いまひとつ面白くないからな・・と、録画せずに見てたのを、後悔した。
ルール無用のEXは、実験の場でもあると思う。解説の杉田さんが「来季、こんな演技をしたい、ってアピールの場でもある」って言ってたけど、そういうのも含めて。
もちろんJrの身で、いきなり大胆なことやるのは勇気いると思うけど。去年の世界Jr優勝のシュービンくん(ロシア)はいきなりマイク持って、滑る前に歌い出したっけ。あまりにもカラオケ・レベルだったんで、あたしゃ引いちゃったけど(((((^ー^; 「可愛いじゃん」て言ってた人もいるし。いま思えば、Jrにしてあのチャレンジ精神は、買える。
しかしシュービンくん、Jrでもシニアでも今季さっぱり見かけないけど、ケガでもした?
・・そして、栄えあるJr金メダリスト、ドーチャ=グリアゼフくん(ロシア)。
本番では高ーいトリプル・アクセルを気持ちよさそうに跳び、ヤグばりのステップをけんめいに踏んでて可憐だった。
なのに、EXは・・紅薔薇のししゅう入りルバシカ服で出てきて、バラライカの民族音楽が流れ出した瞬間、ああ、この子はミーシン門下だったんだよなあと、ため息出た。
かつてのプル子ちゃんの、真赤なルバシカ服着て、お手振り&腰振りのあのEXに、フンイキそっくり。終盤はげしくテンポ・アップする民族音楽も、よく似てた。おなじ曲ではないと思うが。
でもね〜、そのテンポ・アップにぴたりと動きを合わせていけないなら、ああいう曲は使うべきじゃない。すごく動きがモタついて見えたもの。あらためて、あの時期のプル子ちゃんのすごさが判ったけど。
せめて楽しげに、愛嬌ふりまいてほしいよ。なんか、おぼえた振付どおり滑ろうと必死で、ひたすら義務をこなしてるようで、少なくともあたしには、あまり楽しげには見えなかった。
EXはどっか一ヵ所、ポイントがなくちゃ、とも思う。ぼくはこれがいちばん得意です、好きなんです、って“売り”がね。
思いきってナルシー爆裂もよし、ひたすらスピンしまくるもよし、イーグル連発もよし、のけぞって膝で滑るもよし、客席乱入もよし、ブレイクダンスもよし、着ぐるみ、小道具で見せるもよし。
ドーチャくんのEXは、あまりにも淡々と演技してるだけ、終始ふわふわした感じで、印象に残るポイントがなかった。
・・などと、思ってたら・・。金メダリストの特権として、EXアンコールがあったのだった。
ドーチャくん、こんどはいきなり、ヤグ路線をぶつけてきた。(アンコールでわざわざ着替えてくるってのが、すでにしてヤグゆずり。さいきんのJrはあなどれん☆)
黒の上下、そして上は、やや大きすぎる長ソデ。ヤグがいつぞやのクリスマスのアイス・ショーで、やはり黒長袖の上下で滑ってたすがたを、いやでも思い出す。
(さいしょヤグは、おずぼんの中に黒長袖のスソつっこんでたんだけど、動きにつれてまくれあがり、最後のシット・スピンでとうとう、お背中ちらり☆ おほほ、眼の保養♪ ・・って流れだった。これぞ、チラリズムの極意。さすが王子、わかってらっしゃった・・)
ああっそれなのに・・ドーチャくんてば、スソをおずぼんにつっこんでないから、さいしょから動くと見えまくりなんだもの、おへそも、お背中も。ラスト、得意のドーナツ・スピンやったときなんか、前傾姿勢と、回転の遠心力で、なんと胸元まで全開。ほほえましい、を通りこして、だらしない! と思っちゃったよ。
せっかくの美しいドーナツ・スピンが、あれじゃ、だいなし。あーゆーのを、チラリズムとは呼びませんて! この、お子ちゃまが〜☆ 「いっぱい肌を露出してみせれば、いっぱい色っぽいってものではありません。ちょめ!(+_*)゛☆\(-_-)」って、だれか叱ってやってくださいまし☆
ああせめて、タラママがいてくれたら、きっとそう言ってやったろうに・・。
タラママってば、世界選・女子の荒川さんには、ちゃんとキス&クライについててあげてたのに・・ドーチャくんはお弟子にあずけて、野放しにするから(失敬☆)。世界選見てて「をいをいタラマ〜マ、ダンナの看病はもうしなくていいのかぇ?!」ってTVに向かってツッこんでしまいましたよ。
“EXの帝王”ヤグ兄ちゃんや、どうか弟たちに、教育的指導をお願いします。ドーチャくんもだけど、ひとあしお先にシニアに上がった、ジュベールくんのお行儀よすぎるEXにも、ね。
04.3/30記