★“折れた矢”はどこへ飛ぶ?
☆ブロークン・アロウ(FP) 00国際オープンフィギュア
すごく意欲的だが、意欲的すぎてやりにくそう。動きの狙いがつかめない。
振付としては「くるみ割り」と「仮面」の中間、という印象。この路線を発展させたのが、「革命」や「オーバーカム」なんだろう。
ブロークン・アロウって何? サウンドトラックらしいから映画? どんな内容? 知らない映画なので、見ててとまどう。(見終えたあと読んだ本人のインタビューによると、「愛する人を失った男の物語」「マシンガンを撃つしぐさ」だそうだ)
当時のヤグには、こういう抽象的テーマより、具体的に物語の主人公を演じるほうが、やりやすかったんでは。まだ早すぎる課題だったか。本人もやりにくそうなのが、見てて判っちゃうからな〜。
滑りこみが足りないのか、調子が悪いのか、コケこそしないがジャンプの着地がどれも不安定。
いきなりの3アクセルは両足着地、3フリップもやや乱れ。
その後の3ループ、3ルッツ、3トゥはきれいに決めたが。
でもツイズル、スパイラル、イーグル、どれもつくづく丁寧で美しい。
ソルトレイク・シーズンからのファンとしては、さいしょ『仮面』や『グラ』に比べて判りにくい!と思ったが、いま見ると、ユニークで美しいプログラムではないの、とすなおに思えた。
本人も出来に不満らしく、出迎えたタラママとのいつもの抱擁も、おざなり。
キス&クライでは、手にした水のペットボトルをフタせずドン!と卓上に置き、水が飛び散る。
でも(カメラには映ってないが)キス&クライのすぐ近くに子どもファンがいるらしく、子どもの声で「やぐでぃ〜ん!」と声援。
するとヤグ、急に全開の笑顔で手を振り、カメラに向かって、指でツノの真似(ランビエールがよくやるやつ)しておどけてみせたのは彼らしかった。
思うに彼は、不安になったりヘコみそうになると、かえって陽気にふるまう性格なんでは?
技術点こそ、ロシア人ジャッジが5.5と辛かったが、芸術点はオール5.8。この大会、みごと優勝。
2位エルドリッジ、3位本田くん、4位ウルマノフ、5位キャンデロロ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
※ウワサでは、ヤグが好きな曲で、どうしてもこれでって言いはったため、モロゾフさんが振付に苦心したとか。
ちなみにこの作曲者ジャン=ミッシェル・ジャールは、「アラビアのロレンス」作曲者モーリス・ジャールの息子。ふしぎな縁・・?