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●96−97シーズン

可愛い闘牛士(トレアドール)
96−97世界選手権 カルメン(FP)
これが可愛い闘牛士。Jr時代に比べると、手脚や背は伸びたのに、顔まんまるな17歳のヤグ。モンチッチふう髪型は、そのまま。
ソルトレイクのプルシェンコ、トリノのライサシェクの「カルメン」と見比べてみるのも、また一興かと。


キスクラで観客から花束。
先輩ウルマノフは、足のケガでFP棄権。
キャンデロロも足のケガの回復が間に合わず、客席で観戦。
チャンス到来! とはいえ、世界選初出場で、FPは最終グループの最終滑走。
それでも3位に入る度胸のよさ、どうよ!?
ちなみに、この大会の1位はストイコ(カナダ)、2位エルドリッジ(米)、3位ヤグ、4位ザゴロドニュク(ウクライナ)、5位クーリック(ロシア)、堂々たるもんである。

冒頭、例によって恐いほどの高さのコンボ、3アクセル−3トゥ。
単独の3アクセルが、両足着氷になる。
3サルコウが抜けて1回転になり、3ループ着地も、やや危なげ。
転倒こそないが、パーフェクトという出来ではない。

でも、ウィンドミル・スピンが2回入ったり、バレエジャンプ入れたり、中盤、両手をあげて拍手しつつ観客に拍手さいそくしたり、役に入りこんだような、せつない憂い顔を見せたり・・
後年の“演技派”ヤグの、片鱗が見える。

終盤はスタミナ切れか、スピンに入る体勢で、いつもなら豪快に上がる脚が、やや上がらず。
でも例によって、手の表情のつけかたなんかは、このころからすごく、ていねい。
決めポーズがぴたっと決まらず、音に動きが合わないフィニッシュが、初々しくて愛しい♪
「お兄さんたちに負けてない演技ですね〜」って解説も可愛い(解説は小川勝さん・・笑)
こんな時代もありました。
じれったいくらい、得点が出るのが遅い。
キス&クライでは銅メダルの瞬間、ヤグはミーシン・コーチにぶつかるように抱きついていった。かたく抱き合って喜ぶ2人。ミーシンはヤグの背中ぽんぽん叩き、ヤグは何度も力入れなおしてはミーシンの肩に顔をうずめ・・。
・・この師弟、こんな時代もありました。


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