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●98−99シーズン

★翔び立つ鳥や、稚いピエロの悲哀や・・
☆サーカス(SP) 98世界プロフィギュア選手権
少年ヤグの横顔。楽しげな、いいプログラムだ! もともと表現力あるからこそ、こなせてる演技なのがよく判る。力入り過ぎ、いっぱいいっぱいささえも、いとしい。
表情ゆたかなのも強み。演技に入った瞬間、表情を作り、役に入りこむ。
腕を大きくひろげるのが多い振付だが、それ見てたら「翔び立とうとしてる鳥みたいだな・・」と思った。(腕に羽根のようなかざりのある、衣装のせいもあるが)


↓ボールでのジャグリング、なわとび、ピエロのネコパンチ(?)、めまぐるしいほどの振付。
ジャグリング、縄跳び、ネコパンチ・・

↓とくにジャッジ席前では、怪力男の振付を、何度も見せつける。
ちからもち〜∠(^へ^)

これがハイドロ。まずは、高々と3アクセル。そのあと、2ルッツ。(3ルッツの予定が、抜けたらしい)
りちぎに手を前後に出して跳ぶ3ループ。
ネコパ〜ンチ☆ のあと、逃げる場面で、トゥを使った見事なステップ。3トゥ。
この演技では、コンボ・ジャンプはない。
ついでに、はっきり判るステップ・シークエンスらしきものもなく、振付の中に溶けこんでる。
ハイドロ(片手でエッジ先端をつかみ、もう片手を氷上につき、ここを中心にぐるっと円を描く動き)が美しい。これはEXでも見せるので、このシーズンのヤグディンの特徴。→

音楽がまたよく、サーカスらしい華やかさ、哀愁に充ちてる。
この曲のせいもあるが、後年の“完成されたヤグディン”にはない、明るさとうらはらの、強い悲哀がある。
同じSPでも『くるみ割り』には、もっと底抜けの無垢な明るさがある。
『ウインター』には、しっとりした寂寥はあるが、こんなに、もろそうな切実さはない。

思うに、新しい個性に挑戦という危機感とともに、ヤグディンにとって“過渡期”だったせいかと思う。
ロシアと米国のはざま。ミーシンとタラソワのはざま。ジャンパーとアーチストのはざま。そして、少年と、大人の男のはざま・・。


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